湖北の人々にとっての長い間の念願であった
琵琶湖環状線。
直流化に向け着々と工事が進められ、
昨年10月に開業しました
環状線と言っても、大阪環状線のように一本の電車が琵琶湖の
周りをくるくる回っているのとは違います。
これまで交流だった区間(左の図:赤の区間)が、直流になって
大阪方面からの電車(直流専用車両)がこの区間に
直接乗り入れられるようになっただけなんです。
実際は、近江塩津で乗り換えが必要です。
乗り換えは同じホームで短時間に出来るので、便利です。
※左の図は滋賀県の琵琶湖環状線のページからの借り物です。
琵琶湖環状線の情報はこのページが充実してわかりやすいです。
今回は県庁所在地である大津駅を基点として、時計回りでびわ湖を一周する形で湖北を紹介していきます。
【大津駅】
まず
京都・大阪方面に向かいます。
大津駅のホームからも桜の木々を眺められます。
その時期になると、電車を待ちながら眺められ
心がなごみます。
← 写真はつい先日の様子です。 ↓
やってきた新快速に乗車すると、すぐ左の高台に
梅の花が咲いているのが見えます。
そして逢坂山トンネル。。。
トンネルを抜けると、もう京都府です。
【山科駅】
琵琶湖環状線といいながら1駅だけ、滋賀県外の駅に停車することになります。ここで早速乗り換えです。
※敦賀方面はホームが違うので、ちょっと注意が必要。
琵琶湖環状線を全線利用するには必ず乗り換えが必要ですが、滋賀県内から乗車すると必ず二回
乗り換えないと一周出来ません。
ところが、大阪、京都方面から利用すると一回で済むんです。。。
そして京都方面からやってきた新快速に乗車。 ここも
要注意
8両の内、後ろ4両は近江今津で切り離されてしまいます。
前4両に乗っていないと近江今津で置いていかれる ことに
山科を出発すると、さっき走っていた琵琶湖線の線路を下に見ながら走っていきます。
県外ですが、左手に見える
山科疎水の桜も見事。
疎水までは車内から見えないですが、ここの水は琵琶湖から引かれ、琵琶湖疎水を通って山科疎水となり、京都の人々に水を供給しています。かつては物資を運ぶ水路としても利用されていたようです。
※
琵琶湖疎水(Wikipedia)
※
山科疎水の桜ビデオ(ぶらりと京都:京都観光タクシー京都観光案内と紅葉情報、桜花見情報)
【西大津駅】
再びトンネルに入り、抜けると、見えるのは、
立ち並ぶマンション。
滋賀に戻ってきました。
そして、西大津駅。
湖西線は高架なので、遠くまで見渡せます。
遠くには、びわ湖がかすかに…。
【堅田駅】
堅田駅が近づいてくると、遠くに観覧車。かつてのびわこタワーの観覧車です。
今は稼動していないですが、あれに乗ることができたら、遠くまで見渡せることだろうなと思います。
琵琶湖大橋ふもとに佇み、もったいないような。
※廃墟デフレスパイラルにびわ湖タワーの様子が紹介されています。
少し映像が衝撃的かも知れませんので、了解の上、アクセスしてください。
【和邇駅】
和邇駅から見える平和堂。
よく見れば、わにの絵が描いてあります
【琵琶湖岸の風景】
ここを過ぎると、左手には、比良山、右手にはびわ湖が迫ってきます。
天気の良い日は、優雅な景色を満喫することができます。
【近江今津駅】
やがて近江今津に到着すると、電車の切り離しが行われます。
ここからは、4両です。
のどかな風景の中を進み、永原を通過すると、いよいよ今回の直流化区間に入りました。
しばらくすると、遠くに線路が見えてきます。
やがて北陸線と合流。
【近江塩津駅】
ここで乗り換え。
5~10分程度で乗換えができます。
【余呉駅】
車内から余呉湖が見えます。
余呉駅から余呉湖までは、徒歩5分。
余呉湖は1周約6,4キロ。レンタサイクルもあります。
また、賤ヶ岳への登り口も近くです。
余呉湖畔には
羽衣伝説(滋賀県木之本建設管理部
のページ)があり、全国各地に伝わる羽衣伝説の中で、
最も古いものと言われています。
天女の子は
菅原道真(Wikipedia)になったという言い伝え
もあります。
【木之本駅】
北国街道の木ノ本宿まで徒歩5分ほど。
北国街道への道を歩いていくと、突き当たりに木ノ本地蔵。こちらのお地蔵さんは、眼にご利益があるそうです。
夏は縁日で賑わいます。
木ノ本宿には、古くからの建物が多く残り、昔からの造り酒屋、
NHK大河ドラマでもストーリー化された、山内一豊が馬を買って出世の足がかりとなった跡も残っています。
【高月駅】
高月駅から徒歩5分ほどのところには渡岸寺観音堂があります。
こちらの観音様は美しい姿と、井上靖さんの著書「星と祭」にも登場することで有名です。
昨年は、十一月七日から十二月三日まで東京国立博物館に出張 されていましたが、無事に戻ってこられています。
【河毛駅】
通過。。。
【虎姫駅】
こちらの駅前には、
虎 の名がつくため、
阪神タイガースのための
「虎神殿」があります。
※
ゲッチュ!おでかけ隊 タイガースの女神 「虎神殿」の
ページ
駅舎内にパン屋さん
ぶうらんじぇ。
また、イタリア料理屋さんもあります。
ここでパンを購入し、虎御前山ハイキングコースを歩き、
途中で昼食というのもいいかもしれません。
春は桜の名所です
(虎御前山登り口まで徒歩15分)
【長浜駅】
昨年秋に新駅舎が完成しました。
改札を出て右手に行けば、
さくら名所100選に
選ばれている
豊公園
左手に行けば、黒壁スクエアに向かうことができます。
ここからの帰途は、琵琶湖線経由で。
時間により乗車するホームが違うので、
要注意
長浜駅を出発し、田村駅が近づくと、左手には、県内最高峰、伊吹山が迫ってきます。
菜の花の季節になると、線路の周りは
一面黄色いじゅうたんのように、染まります。
米原駅を過ぎると、
フジテックの研究用エレベーターが見えます。
地上170m、世界一のエレベーター研究棟です。
車窓からのお花見スポットとしては。。。
南彦根駅手前の松下電工敷地内
能登川~安土間の安土城址
などもきれいです。
車内では、ついついおしゃべり、あるいは疲れて眠ってしまいがちですが、
車窓からの意外な風景、お花見スポット探して見てください
<琵琶湖環状線を楽しむには>
①乗車駅で140円の切符を購入、反対回りで次の駅まで乗車
ルール:途中下車出来ない、同じ駅を二回通過出来ない
②青春18切符を購入
現在キャンペーン期間中で、一回あたり1,600円で利用出来ます。
これだと途中下車し放題で琵琶湖環状線をたっぷり楽しめますね。
※
青春18切符紹介のページ(JR西日本)