「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」閉幕。過去最高の来場者。

滋賀Information

2012年05月01日 08:30

 4月28日から30日まで3日間にわたり、滋賀県立芸術劇場「びわ湖ホール」(大津市打出浜)で開催された
「ラ・フォル・ジュルネびわ湖『熱狂の日』音楽祭2012」が過去最高の来場者を記録し閉幕した。
開催3回目となった今年のテーマは「サクル・リュス〜ロシアの祭典〜」。
チャイコフスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーなどロシアの作曲家たちの音楽が国内外の演奏家を招き披露された。


▲メインロビーでロシア音楽を披露するびわ湖ホール4大テノール

 ラ・フォル・ジュルネの特徴は45分〜1時間程度のコンサートを低価格で気軽に楽しめること。
今回はプレイベントの28日を含め3日間で合計110本(有料公演19本、無料公演26本、キッズプログラム65本)の公演が
開催され、来場者数は昨年の28,217人を上回る28,999人(4月30日15時現在速報値)。最終的には3万人以上となる見込み。


▲イム・ドンヒョク(ピアノ) ※写真提供:公益財団法人びわ湖ホール


▲大阪フィルハーモニー交響楽団、パスカル・ロフェ(指揮)

 大ホールホワイエで開かれた会見でびわ湖ホール井上館長は「キッズプログラムの会場を隣接するコラボしが21に移動し、
キッズプログラムを多く開催できた。来場者もラ・フォル・ジュルネの楽しみ方をつかんでこられたようで、音楽はもちろん
のこと多様なプログラムを楽しんでいただけている様子であった。」と感想を述べた。
同席した嘉田滋賀県知事は「3年目の今年、大きなジャンプの年と感じた。音楽だけではなくキッズプログラムや飲食ブース
なども大変充実し五感全体で楽しめるものとなり、さらに、大津市、守山市など周辺自治体の参加などネットワークの広がり
にも期待がもてる一歩となった。」と来年の開催に意欲を見せた。


▲記者会見する井上館長(左)、ルネ・マルタンさん(右から二人目)、嘉田滋賀県知事(右)

 会場では公演を終えた演奏家のサイン会も開催され、来場者との微笑ましい交流も見られた。
家族四人で来場していた塚本良智さん(大津市)は「毎年来ている。クオリティの高い音楽が低料金で沢山楽しめるのが魅力。
小さな子どもたちも楽しめるキッズプログラムもあり、ゆっくりと一日楽しめるのも嬉しい。」と感想を語った。

 
左:びわ湖ホール声楽アンサンブル、本山秀毅(指揮)、佐藤明子(ピアノ)
右;アンヌ・ケフェレック(ピアノ)サイン会 ※写真提供:公益財団法人びわ湖ホール

 
左:河瀬中学・高等学校吹奏楽部 ※写真提供:公益財団法人びわ湖ホール
右:マジックショー(京都大学奇術研究会、トビー斎藤) ※写真提供:公益財団法人びわ湖ホール

 アーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンさんは同音楽祭の来年のテーマについて、
「フランスとスペイン。20世紀初頭、パリは世界の文化の首都であった。フォーレやラヴェルやドビッシーが生きていた時代。
アルベニスをはじめほかの国からもパリに音楽家が来ていた。そうしたパリを取り巻いていた音楽文化を皆さんにご紹介したい。
具体的にはビゼーからブーレーズまでの作曲家を選んでおおくりしたい。ラヴェルのボレロ、ドビュッシーの海など有名な曲も
用意したい。」と構想を明らかにした。


▲来年への豊富を語るルネ・マルタンさん


(リンク)
滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
http://www.biwako-hall.or.jp/

ラ・フォル・ジュルネびわ湖2012公式サイト
http://lfjb.biwako-hall.or.jp/2012/


関連記事